日々の暮らしに「彩り」と「癒し」をもたらしてくれる観葉植物。見ているだけで気持ちが安らぎ、リラックスできますよね。さらに、観葉植物は室内に1つ飾るだけでオシャレな空間を演出し、インテリアのひとつとしても人気を集めています。近年、観葉植物を育てる人が増え、専門店なども目にする機会が増えてきました。
そんな観葉植物ですが、初心者の方にとってどの観葉植物が育てやすいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、初心者でも楽しめる観葉植物の選び方とおすすめの品種を紹介したいと思います。また、観葉植物の管理方法や注意点についても詳しく解説しますので、参考にしてみてくださいね。
観葉植物を選ぶ際の5つのポイント
まずはじめに、観葉植物の選び方についての解説をしたいと思います。観葉植物を選ぶ際、何を基準にすればよいのか迷ってしまったら以下の5つのポイントに注目してみましょう。
1.環境に合わせる
2.育てやすさを重視する
3.成長スピードで選ぶ
4.葉の特徴で選ぶ
5.目的や用途で選ぶ
環境に合わせる
観葉植物の育つ環境は、品種によって異なります。選ぶ際にはライフスタイルや住んでいる場所、置く場所の条件に合わせることが大切です。例えば、お部屋の明るさや日当たりの状況によって、選択肢が変わります。直射日光が当たる場所では耐光性のある植物が適しており、一方で日当たりが悪く日光が少ない場所では、耐陰性のある植物を選ぶと良いでしょう。
また、お部屋の温度や湿度、住んでいる地域の気候にも注意が必要です。お部屋の環境に合わせて、耐寒性や耐暑性、耐湿性がある植物を選ぶことで、適切な環境下で育てることができます。
以上のように、観葉植物を選ぶ際には、明るさや日当たり、温度や湿度などの環境条件を考慮して品種を選ぶことが大切です。これらの要素を考慮することで、観葉植物が健やかに成長し、美しい姿を保つことができますよ。
育てやすさを重視する
観葉植物を選ぶ際は、育てやすさにも注目してみましょう。特に初心者の方には、お手入れが簡単で丈夫な品種がおすすめです。育てやすい観葉植物の代表的な種類には、パキラ・サンスベリア・ポトスなどがあります。
これらの植物は、土や光、水の管理が比較的簡単です。種類によっては剪定の必要も最小限で済み、手間をかけずに育てられます。このように、育てやすい植物を選ぶことで、初心者の方や忙しい方でも観葉植物を楽しめますよ。次の項目で育てやすい観葉植物について、もっと詳しく解説していますのでそちらも参考にしてみてくださいね。
成長の速度で選ぶ
観葉植物は品種によって成長の速度が異なります。成長速度が速い観葉植物は、こまめな剪定や植え替えなど定期的なケアが必要になりますが、次々に新しい葉が出てくる様子や、大きく成長していく様子を楽しむことができますよ。植物の成長や変化を楽しみたい方や、成長に合わせたメンテナンスを行うことができる方にオススメです。
そして成長速度が遅い観葉植物は、剪定や植え替えの頻度が少なく比較的お手入れが簡単な品種が多いので、初心者の方や忙しい方にもオススメです。また、ゆっくり成長していくので型崩れしにくく、長い期間購入した時の形状を楽しめます。成長しすぎてしまう心配もないので、デスク上やキッチン周り、トイレなど省スペースで観葉植物を楽しみたいという方にもピッタリですよ。
葉の特徴で選ぶ
観葉植物は好みやインテリアに合わせて葉の特徴で選ぶのもおすすめです。例えば、スタイリッシュな印象の細長い葉の植物や、ハートの形をした可愛らしい葉を持つ植物などがありますよ。また、観葉植物には緑色の物だけでなく黄色や赤色をしたものや、葉に斑模様の入った華やかなものも。他の観葉植物と比べてより視線を引き付ける効果があるので、インテリアのポイントとしても活用できますよ。
そして、葉の大きさや質感にも注目してみましょう。大きな葉をもつ植物は存在感があるので、インテリアのアクセントにピッタリです。デスク周りや出窓など省スペースに置きたいなら、小さめのものを選ぶと良いでしょう。つやつやと光沢のあるな滑らかな葉のものや、厚みがありふっくらしている葉など、質感によって見た目の印象も変わるので好みで選んでみてくださいね。
目的や用途で選ぶ
観葉植物を育てることによって得られる効果に注目して、目的や用途で選ぶのも良いですね。例えば空気清浄効果のある観葉植物を置きたいのであれば、エコプラントと呼ばれるものがおすすめです。シックハウスの原因となる有害物質を吸収し、空気を奇麗にしてくれる効果がありますよ。初心者の方でも育てやすいエコプラントには、サンスベリアやポトス、ゴムの木などがあります。
インテリアとして観葉植物を取り入れたいのであれば、植物だけでなく鉢の素材や色味、デザインにも注目してみましょう。床置きのもの以外にも、壁掛けタイプや吊り下げるタイプのものなどがあるのでお部屋の雰囲気に合ったものを選んでみてくださいね。また、室内で植物を並べて楽しむインドアガーデンには、心身をリラックスさせてくれる為、ストレス解消効果が期待できますよ。
初心者が育てやすい観葉植物の特徴
ここからは、初心者の方でも育てやすい観葉植物の特徴について解説したいと思います。観葉植物の選び方でご紹介したポイントと合わせて以下の3つのポイントに注目してみましょう。
1.耐久力がある
2.耐陰性がある
3.乾燥に強い
耐久力がある
観葉植物は季節の変わり目や引っ越しなど、急な環境の変化に弱く枯れてしまうことがあります。耐久性に優れた観葉植物は、そのような環境の変化や手入れのミスに対して強い傾向にあります。そして虫や病気による被害を受けにくいという特徴がありますよ。このような植物は、とても丈夫なので初めて観葉植物を育てるという方にぴったりです。
耐陰性がある
耐陰性のある観葉植物は日当たりが悪い室内でも育てやすいので、初心者の方にもおすすめです。日光が入りにくいトイレや洗面所、玄関など場所を問わず置くことができますよ。とはいえ全く日光が当たらない状態が続いてしまうと、光合成できずに枯れてしまう可能性があるので1日の中で数時間、日光の当たる場所へ移動してあげられると良いですね。植物の移動が難しいという場合には、植物育成用のライトなどもあります。
乾燥に強い
乾燥に強い観葉植物は、水やりの頻度が少なく済むのでお手入れが簡単です。エアコンなどで空気が乾燥しがちなお部屋でも育てることができますよ。観葉植物の水管理に慣れていない初心者の方や、家を空けることが多い方にもピッタリです。また、忙しくこまめなお世話が難しいという方でも、安心して育てることができますよ。
初心者におすすめの観葉植物の品種
ここからは、初心者におすすめの観葉植物の品種をご紹介します。
耐久性がある観葉植物
サンスベリア
サンスベリアは、乾燥に対しての耐性がある多肉植物です。空気中の有害物質を綺麗にしてくれる効果も高ありますよ。また虫がつきにくい観葉植物としても知られていて、とても丈夫なので初めて観葉植物を育てるという方にもぴったりです。縦に伸びた細長い葉が特徴的でスタイリッシュな見た目なので、インテリアとしても人気が高いですよ。
モンステラ
モンステラは、熱帯地域に自生するサトイモ科の観葉植物です。深い切れ込みが入った大きな葉が特徴的でインテリアとしても人気がありますよ。葉が大きく葉水がしやすいため虫がつきにくく、比較的丈夫な植物なので初心者の方でも育てやすいですよ。高温多湿な環境を好み耐陰性もあるので、日当たりの悪い室内でも問題なく育てることが可能です。
ガジュマル
ガジュマルは、独特な形状の幹が特徴的で「多幸の木」とも呼ばれ、縁起の良い植物としても人気が高い観葉植物です。生命力が強くお手入れが比較的簡単なので初心者の方にもおすすめですよ。耐陰性があるため日当たりの悪い環境でも育てることができますが、基本的には明るい環境を好む植物なので、日当たりの良い場所に置くことをおすすめします。
パキラ
パキラは、手のひらのような大きな葉と太い幹が特徴的な観葉植物です。とても丈夫な植物で虫による被害も受けにくいためお手入れが簡単。初心者の方でも育てやすい観葉植物のひとつですよ。耐陰性がありますが基本的には明るい環境を好みます。ただし真夏の強い日差しを直接当ててしまうと、葉焼けの原因となるので注意しましょう。
耐陰性がある観葉植物
ポトス
ポトスは、鮮やかな緑色をしたハート型や玉子型の葉を持つ、つる性の観葉植物です。品種によってさまざまな模様があり見た目のバリエーションが豊富なところが魅力の一つですよ。耐陰性が強いので日当たりの悪い場所でも育てることが可能です。また、伸びたツルをカットし水に挿しておけば茎の付け根から新しい芽が出るので簡単に増やすこともできますよ。
テーブルヤシ
テーブルヤシは、熱帯から亜熱帯地域に自生しているヤシ科の植物です。高温多湿を好み、耐陰性が強く直射日光には弱いという特徴があるので室内での栽培に向いています。成長速度が遅いので頻繁な植え替えや剪定の必要がなく、初心者の方でも育てやすいですよ。多湿を好むとはいえ、水の与え過ぎは根腐れの原因となり枯れてしまうので注意しましょう。
フィカス・ウンベラータ
フィカス・ウンベラータは、大きなハート形の葉と独特な樹形が魅力的な観葉植物です。生命力が強く、耐陰性があるので初心者の方でも育てやすいですよ。成長速度が早いため1年で20cmほど伸びることも。あまり大きくしたくないという方は、定期的な切り戻しなど適切なケアをしてあげてくださいね。また、ウンベラータは曲げ木をすることで好みの樹形に整えることもできるので、インテリアとしても最適です。
乾燥に強い観葉植物
アイビー
アイビーは、ツル性植物として知られ、ハート形や星形など可愛らしい葉が特徴的です。品種によって葉の形や模様、さらに色合いが異なり多様なバリエーションを楽しめます。耐寒性と耐暑性に優れ、乾燥にも比較的強い植物ため、初心者の方でも手軽に育てることができますよ。また、挿し木による簡単な繁殖も可能です。
カポック
カポックは、縁起の良い観葉植物として知られている常緑性の樹木です。1本の茎から6~11枚ほど手のひらのような葉をつけるのが特徴。耐寒性に優れ乾燥に強く、丈夫な植物なので初心者の方でも育てやすいですよ。ただし、乾燥に強いとはいえ乾燥させすぎてしまうとカイガラムシやアブラムシがつきやすくなってしまうため、定期的に葉水するなどの予防をしてあげましょう。
ユッカ
ユッカは、細長く先端が鋭い葉を持つ観葉植物です。真っすぐ尖った姿が若々しく活気に満ちていることから「青年の木」として知られています。耐寒性に優れ乾燥した環境を好むため、水やりの頻度が少なく初心者の方にもおすすめ。スタイリッシュな見た目なので男性人気も高い観葉植物ですよ。
ライフスタイルに合った観葉植物を選ぼう
今回は、初心者におすすめの観葉植物10選を選び方のポイントと共にご紹介しました。観葉植物を育てることは日々の生活に癒しを与えてくれ、ストレス緩和に役立ちます。また、インテリア効果や室内の空気清浄効果などさまざまな効果を得ることができますよ。ぜひ本記事を参考に、自分のライフスタイルに合った観葉植物を選んでみてくださいね。
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